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2025.05.04 |

素材とデザインの教科書

概要

樹脂や金属、木、紙、セラミックなど様々な素材を活かした美しいデザインが詰まった一冊。デザイナーや技術者は見ておくべきなのはもちろん、手元に置いておく価値あり。

この本の中から気になった項目をいくつかピックアップ

陽極酸化処理

ipodnano.jpg
iPod nano でも採用されている陽極酸化処理。水溶液中の電解によって金属表面を酸化するこの処理は、アルミなどの耐食性を高めることを目的に使用されることが多いが、形成された酸化皮膜には着色しやすいというデザイン上のメリットもある。その性質を生かしてiPod nanoは多彩なカラーバリエーションを展開している。

マグネシウムのプレスフォージング成形

マグネシウムは軽くて強いため、モバイル機器にもってこいの素材である。しかし、プレス成形が難しく、ダイキャストやチクソモールドでは表面に微細欠陥が発生しやすく、意匠材としては使いづらい。これを解決するプレスフォージング成形は、300℃以上に熱したマグネシウム合金板をつぶして鍛造すると同時に,絞り・曲げなどのプレス成形も行う方法だ。

メリットとして以下のものなどがある。
・ダイキャストより成形時間が短い
・表面研磨などの仕上げ処理が不要
・プレス成形と違って、部分的に肉厚を変えることが可能。薄肉は0.4mmも可。

メリットだらけにも感じるがWikipediaによるとチクソモールド(60%)、ダイキャスト(35%)に対してシェア5%しかないので、きっとデメリットもあるのだろう。高コストなのかまたは大がかりな設備が必要なのか・・

新合板素材

paperwood.jpg
合板研究所」はベニヤ板に紙やアクリルを挟むことで、美しい木口の合板を開発した。 画像はその合板を利用した家具だ。合板は基本木口を隠して使い、カラーボックスのように安っぽくなりがちだが、この合板は隠すどころか積極的に見せたくなる美しさを持っている。

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2012.01.16 | Comments(0) | Trackback() |

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